日進月歩年跳

東京都内の大学の経済学部に通う大学3年生が、自分の頭の中身を整理するために、経済からIT、リーダシップ論など大学生の視点で書いていきます。

酪農業やバター生産と利権について考えたこと③

どうも、あうくばです。

 

ガイアの夜明けを見た感想の最後の回です。

 

univ.hatenadiary.com

 

今回は、今までとは違う売り方を取り入れた、新しい農業の儲け方についてです。

 

 

番組の中で紹介されていて知ったんですが、牛乳を指定団体(牛乳市場を寡占する農協関係の牛乳の卸売り業者)に販売すると、他の農家の牛乳とごちゃまぜになってパック詰めされたり加工されます。

 

スーパーで売っている野菜だと、「顔の見える野菜」とか言って、生産者が誰か分かるようになってたりします。

 

「〇〇さんのほうれん草」的な。

 

地元のファーマーズマーケット/直売所なんて、こういう生産者ごとのブランド野菜がほとんどです。

 

 

でも牛乳はそうはいかないようで。

 

野菜とは違って、牛乳は液体なので扱いが難しいのでしょう。

 

野菜だったら同じトラックに積んでも、箱ごとにどの生産者が作ったものか分かります。

 

でも牛乳は同じタンク車で運ぶと混ざってしまいます。

 

保管にも大きなタンクを使うようなので、生産者ごとに分けておくのは難しいでしょう。

 

そんな事情もあり、牛乳の生産者ごとのブランド化は難しいみたいです。

 

 

しかし、番組では指定団体に牛乳を卸さず、独自の販路を作ってブランド化した牛乳を売っている酪農家の方が紹介されていました。

 

味も普通の牛乳よりおいしいみたいです。

 

しかも、日本だけでなく台湾への輸出も目指しているそうで。

 

 

日本で行われている、一元的で横並びの農業はもう時代遅れだと思います。

 

生産者によって差のつかない農業には、敗者がいませんが勝者も生まれません

 

しかし、物流網が発達し、TPPなど自由貿易が活発になっている今では、日本の農業が競争を望むかどうかに関わらず、世界と競争する必要が出てきます。

 

その時に勝てる農業を今から作る必要があるでしょう。(今からでは遅いくらいかも)

 

 

また、競争があるということは、売れる商品を生産するインセンティブが生まれるということです。

 

より美味しく、食べやすく、珍しい。

 

そんな食べ物がもっと増えるはずです。

 

個人的には、皮の近くまで甘いスイカとか、新しい品種として開発して欲しいです。

 

スイカって、切ったスイカの上が一番甘いので、普通に食べると、最初の一口が一番甘くて、だんだん甘くなくなっちゃうじゃないですか。

 

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なので、いつもは、一番上の部分を取っておいて、皮の近くまで食べた後に一番上の甘い部分を食べてます。

 

皮までずーっと同じように甘いスイカができたら売れると思うんですけどね~

 

 

妄想はさて置き、競争によって、より良い・より売れる作物が作られていくのは間違いないはずです。

 

それが日本産なのか外国産になるのかは分かりませんが。

 

 

最初の牛乳を台湾に輸出する話ですが、番組では、台湾にアメリカ産の牛乳が売られていることも紹介されていました。

 

アメリカからはるばる太平洋を渡って牛乳を輸出しているんです。

 

賞味期限の短い牛乳でもそんなに遠くまで運べるのなら、今でも人口は多く、これからさらに増えていくアジアに位置する日本は大チャンスです。

 

食べ物の需要はすぐ近くにあります。

 

規制緩和によって輸出のできる作物がもっともっと増えていくといいな、と思っています。

 

 

以上、よろしくお願いします。