日進月歩年跳

東京都内の大学の経済学部に通う大学3年生が、自分の頭の中身を整理するために、経済からIT、リーダシップ論など大学生の視点で書いていきます。

NPOで働く人が1000万円稼いだらいけないのか問題

こんにちは、あうくばです。

 

NPOって何かって話を今日勉強しました。

 

昨年度から、あるNPOでボランティアしているので、NPOについての知識は持っているつもりでしたが、改めて法律面や日本におけるNPOの変遷を学ぶと、初めて知ることも多かったです。

 

そんな中、非営利ってなんだ?って話がありました。

 

NPO法人は漢字で書くと、特定非営利活動法人となります。

 

法律で定められた特定の活動を非営利で行う法人ってことですね。

 

特定の活動といっても20分野もあるので、様々なNPO法人が存在します。

 

 

非営利といっても、実はNPOで働いて生計を立てている方も、たくさんいらっしゃいます。

 

ここに多くの方が引っかかるようです。

 

自分も最初はそうでした。

 

NPOのイメージって、NPO=ボランティアだと思います。

 

非営利なんだから、お金をもらわずにボランティアでやっている。

 

そう思っているのが世間ではマジョリティなのではないでしょうか。

 

 

しかし、実際は違います。

 

どうやらNPO法人によっては給料規定は定款に記載されており、それに基づいて、給料が支払われるみたいです。

 

非営利とは、利潤を目的として事業を行わないこと、そして事業を行って出た利潤(売上ー原価)をボーナスなどとして職員に分配しないこと、を指します。

 

ここで大切なのは、原価の中には給料が含まれていることです。

 

給料は必要な経費の一つとして原価に含まているんです。

 

ただ、「今回は事業が大成功で儲かったからボーナス出します!」みたいなことは、非営利の原則に反するので、NPO法人ではできないわけです。

 

つまりNPO法人は、事業を始める前から定めた給料は払えるけど、事業の結果のボーナスなどは払えないってことです。

 

利潤は事業に再投資する必要があります。

 

 

で、ここから本題。

 

優秀な人材を確保するためには、NPO法人でも高額な報酬を払って人を雇っていいんじゃないかなって思います。

 

だって事前に決めた給料は払っていいんですから。

 

 

ただそれを許容する人はどれだけいるでしょうか?

 

上にも書きましたが、給料は定款で定められています。

 

そして、定款はだれでも見られるようになっています。

 

 

もし、自分が寄付しようとしたNPO法人が、1000万円とか高額な給料を払っていたらどう思いますか?

 

また、行政機関から補助金を受けているNPO法人が高額な給料を払っていたらどう思うでしょうか?

 

「こんなNPOには寄付しない」「補助金を受けるのにはふさわしくない」って思うのではないでしょうか?

 

 

こう思う原因って、やっぱりNPO法人で働いて生計を立てている人がイメージできないからなんだと思います。

 

企業で働いている知り合いは誰でもいるでしょうが、NPO法人で働いている知り合いってあまりいないものです。

 

NPO法人ってものの設立背景や、税金面での優遇などの法律的な理由から、非営利活動であるべき・ボーナスは払うべきではないと思います。

 

でも、平均的な会社員より社会に貢献する仕事をするなら、給料も平均的な会社員より高くていいと思います。

 

どんな法人格で働いているかではなく、どんな仕事をして社会を良くしているかで評価されるべきです。

 

 

そのためにも、世の中のNPO法人に対するイメージを変えることが大事だと思います。

 

NPO法人はボランティアの集まりだけではありません。

 

NPO法人も、このことをもっとアピールしていくことで、優秀な人材を雇うために高額な報酬を払っても、世間から白い目で見られないようになるかもしれません。

 

そうすれば、第三セクターと呼ばれる、政府でも企業でもないセクターが活発になると思います。

 

 

以上よろしくお願いします。