コミュニティの持つ力について
こんにちは、あうくばです。
この記事を読んで、コミュニティの持つ力や可能性について少し考えました。
鎌倉で最近オープンした二つのちょっと変わった施設についての記事です。
二つの施設には「地域コミュニケーションの活性化に貢献する」という共通のコンセプトがあります。
この記事では、かまくら駅前蔵書館という施設が紹介されています。
ここは、鎌倉駅のすぐそばにある会員制の図書館です。
鎌倉がテーマの本や、著者が鎌倉在住者である本など、鎌倉に関係のある本が蔵書されています。
年会費1万円と1冊以上の書籍の寄付で誰でも会員になることができます。
鎌倉の様々な年代の人が集まる場となり、現在200人近い会員がいるそうです。
特徴的なのが、図書館であるのにも関わらず「私語解禁」なこと。
会員同士でのコミュニケーションが日常的に行われているそうです。
かまくら駅前蔵書館の会員という共通点が、世代や性別を超えたコミュニケーションに一役買っています。
そして、この会員のコミュニティから様々なものが生まれています。
面白いのは、信頼の醸成の方法。
かまくら駅前蔵書館の場合は、「鎌倉」というテーマに関心を持った人が「実際に集まり」、集まる場所には「蔵書室室長」の方がいること。
2ちゃんねるの掲示板やFacebookのグループをはじめ、インターネット上では多くのコミュニティが存在します。
これらのコミュニティは、それぞれの掲示板やグループにテーマはあるものの、基本的には世界中の誰でも参加でき、投稿はグループに参加していなくても見ることができることも多いです。
自分が誰とチャットして、誰が見ているのか分かりませんし、なかなか相手を信頼することは難しいでしょう。
そのため、情報交換は行われても、そこから新たな事業やものが生み出されることは、ほとんどないでしょう。
しかし、かまくら駅前蔵書館は、鎌倉というテーマをもとに、年会費を払った会員のみが実際に顔を合わせてコミュニケーションを取る場所になっています。
そしてその場には、この施設を作った蔵書室室長の鈴木さんがいるにで、会員は一人で来ても知り合いがいることになります。
「赤の他人」より、「知り合いの知り合い」の方が親しくなれますよね。
そして親しくなるためのコミュニケーションは、実際に顔を合わせてやる。
そうすることで、信頼が生まれ、自分の考えや気持ちを表しやすくなります。
そして、そこから新たなアイデアが生まれていくと思います。
インターネットが発達して、どこの誰ともコミュニケーションが取れる時代ですが、やっぱり、顔を合わせたコミュニケーションを人は好むのではないでしょうか。
チャットで何度も会話するより一回会って話す方が、仲良くなれるし、新しい何かを生み出せると思います。
生身のコミュニケーションって大事です。
以上よろしくお願いします。