経済学を大学で学ぶ面白さについて
こんにちは、あうくばです。
経済学部の3年生で、経済学の授業だけはいい評価が取れる私が思う、経済学を大学で学ぶ面白さについて書いていきます。
経済学を学ぶ面白さといっても様々あると思いますが、昨年度私が大いに感じた面白さが、「社会を多様な視点で見られること」です。
お堅い言い方ですが。
経済といえば今や誰でも知っている言葉なのが、アベノミクスです。
最近は政治のニュースでスキャンダル続きで、あまり聞かない言葉になってきつつもありますが、一時期はニュースを見れば、毎日目にする言葉でした。
いまもアベノミクスと称される経済政策は行われており、日々経済学者の皆さんが、効果の分析・評価を続けています。
そんなアベノミクスですが、昨年度こんなことがありました。
ある授業では、教授がアベノミクスについて、
「失業率が下がるなど、成果が出てきている。しかし、物価水準がまだ十分に上がっていないので、もっと加速するべき」
と、おっしゃっていました。
一方、同じ時期に他の授業で、
「アベノミクスによって格差が拡大しており、株価が上がっていても儲かるのは資産のある金持ちだけだ。新たな経済政策が必要」
とおっしゃっていました。
お二人とも経済学者として:長年研究の世界で活躍されている方です。
そんなお二人が同じ時期に、アベノミクスに対して正反対の評価をされていることに、私はとても面白さを感じていました。
これが経済学を大学で学ぶ面白さだと思います。
実際に社会のなかで動いている経済。その経済に対して、一流の研究者が正反対の意見を持っていて、その話を直接聞ける。
そんなことは大学でしかできないと思います。
ニュースで「失業率が〇〇%になった」とか、「日銀が金融緩和の追加を決めた」とか表面的な事実を聞くのとは違います。
事実として、経済統計や様々な調査によって、いろいろな数字が出てきます。
それをどう捉えるか、どう解釈するか、どう改善にいかすか。
それらの意見について、一流の研究者たちから多様な意見を直接聞ける面白さ。そしてそれらを踏まえて、自らの意見を形成していく面白さ。
そんな面白さに魅了されて、今学期も経済学を勉強していきます。
以上、よろしくお願いします。